
225 soarer
【6/30】NY市場大幅下落!本日の東京市場はどう動くか?

おはようございます。
本日はかなりの雨模様ですね。
さて本日のNY市場は大幅下落。
21287.03ドル -167.58ドルとなり、NASDAQ-1.44%、S&P-0.86%と全面安。
この下落はここ数日、ECBテーパリング観測からの欧州株安・債券高の流れがNY市場に影響を及ぼしていたところ、本日ナイト時間にブラード セントルイス連銀総裁が「9月のFRBバランスシート縮小」を言及したことでさらに下落を強めています。
一昨日の放送で「IMFが米GDP成長率を下方修正。3%には届かないだろうとした」と挙げましたが、これはトランプ政策の実行見通しが全く見通しが立たないためにその上昇分を除外したことが一因。
(トランプ大統領の予算教書はGDP3%成長が大前提の内容です)
そのうえで米上院で与党で5名の造反者が出たことによる「オバマケア修正法案の採決見送り」のダブルパンチでが既に下落していたところブラード連銀総裁発言でリスクオフ。
流れとしては「タカ派」のECBに加えFRBも「タカ派」の観測が強まったことで調整局面に入ったと考えられます。
それを踏まえて本日の東京市場。
7/2に東京都議選を控え、本日金曜が東証最終日です。
前回日記でも上げましたが、6/12(月)~6/23(金)の約2週間の時間外取引で正体不明の1,600億円買いが入っていました。
この正体はGPIFなどの機関投資家とされていますが、実需以外にも都議選で苦しい見通しの政権与党の忖度は十分に考えられる理由です。
他に挙げられる大口といえば日銀ですが、今月の日銀ETFはわずか2,912億しか買い入れていません。
まだ2,000億程度は枠があります。
また本日は単日で配当金が1.2兆円発生。20日~月末で約4兆円の配当金がありますが、その30%が本日だけで発生しますのでこれは上昇要因といえます。
本日は6月最終日で第一四半期〆。
かつ都議選控えての最後の東証で大幅下落で始まる見込み。
となると、売り一巡後は下げ幅をかなり縮めるのではないかと予想されます。
(引け間際は利確売りでしょうが)
加えて。
本日はゴトー日、第一四半期〆に関して円安圧力があると考えられます。
放送で挙げた国内銀行のポートフォリオに関する円安圧力です。
つい2日前の日経新聞で国内銀行の日本国債保有高が最低になったとありましたが、’13春時点で約43兆円あった国債保有高が’17.3時点で30兆円を切りました。
これはマイナス金利導入時のシミュレーションで銀行が10年後に経常利益がマイナスに転じる割合が70%に迫るという観測記事から、実際に’16.3末時点で経常利益が昨対比マイナスとなった銀行が過半数に上り、
また予想外のトランプ政権誕生で例えば静岡銀行が国債運用だけで250億の赤字を記録したことから、政府主導で最大資産減-10%までのポートフォリオを組む方針を表す事態になっていました。
その中で利益を少しでも確保するため、国債で利益確定をしてなんとかやり繰りしているのが現実であり、それをどの銀行も行っていることから国内銀行の国債保有残高がここ4年で30%減の30兆円割れとなっています。
ここで6月末という第一四半期〆が関係してきますが・・・
銀行のポートフォリオ管理者はお化粧買いを迫られます。
四半期の運用実績含めた数値が顧客の目に触れるわけで、その安全性を示すには外債や国内債の比率が重要になってきます。
それを処分してしまっている中、上述のECBテーパリングやFRBテーパリング観測がここ数日で急速に織り込まれてきて株価は下落。
そうなると安全性の高いゴールドや国債に資金が移動してもよいところですが、
長期国債として目安となる米国10年債に関しては現在約一月ぶりの高利回り水準となっています。(価格が下落して利回り上昇)
こうなると現在は現金保有比率を高めている流れとなっていると考えられ、
「週明け以降は都議選が終了して一旦は買い支えの忖度が無くなるであろうこと。またその忖度を考慮しての買いが消滅するであろうことを考えると、日経安債券高になる」と機関投資家が読む可能性があります。
そうなると第一四半期〆であること以外にも、安値で債券を仕込むために本日の株価買い支えで債券価格高になっていないところで債券を買うというのは戦略としてありか。
以上のことから、米国債や日本国債に資金が逃げる可能性が考えられ、意外に円高圧力は薄いのではないかと考えています。
長くなりましたが、今日は売り一巡後は買い。
後場は週末利確売りを見計らってのポジション取りと見てます。
では今日はこんなところで失礼します。